2013年12月31日
蔦の細道
今日は大晦日。
世間一般では大掃除とか、お正月前の買い出しとか、せわしなく動いているのでしょうが、
そんなものに合わせているほど私は暇じゃない。
ゴミの収集が終わった後で大掃除なんかするべきじゃないし、
お正月だからって、料理を用意する必然性は何もない。
ということで、波が期待できない大晦日を有効に過ごすには何をすると良いかと考えた結果がこれです。
朝から自転車に乗って丸子にやってきました。
痛めたヒザのリハビリです。
この1年間、膝痛のため自転車にはほとんど乗れず、通勤も自転車から電車に変えました。
医師の診断と療法士の薦めでリハビリの筋トレを始め、少しづつ良くなってきたので自転車を復活させました。
そこで、今日は着るものに凝っているのです。
見た目、超地味ですが、私の持っている服の中では最も高額な衣類で固めているのです。
今日着ている服で一番安いのがユニクロのプレミアム・ダウンベスト。
下着はFinetrakの吸水ゼロで汗をサイフォンのようにミッドレイヤーに排出する機能性下着。
その上に膝の動きを矯正するワコールのC-WX
Tシャツはホグロフスのクライマテック。
ミッドレイヤーはPhoenixの極薄フリース。
パンツはイギリスのberghausのストレッチ。
アウターはモンベルのULシェル。
ノースフェイスのソックスにゴアテックスの手袋。
でもやっぱ、見た目が地味だなあ(^_^;)
道の駅宇津ノ谷(下り線)に自転車を置き、蔦の細道へ。
実は、蔦の細道は高校生の頃、一人で登りに来て以来40年ぶりくらいなのです。
その時も自転車で登り口まで来ました。
自転車や徒歩で昔来た場所を歩くのは、たいへん脳の活性を上げることだと気づきました。
旧道を走っている時、昔、父に連れられクルマでよく来ていた事を思い出しました。
国道沿いには何軒ものドライブイン(食堂)があり、日曜日のお昼を食べに来ていた事を思い出しました。
また、釣り堀がありましたね。
ダンスのチャンピオンでエナメルの靴しか履かない絵にかいたようなシティボーイだった父が釣りを始めたきっかけは、私が小学校1年の時に学校のプールでフナ釣り大会がおこなわれたことでした。
知り合いの釣具屋さんで5本繋ぎの竹の釣り竿を買って駿府城のお堀へ釣りに行ったのが最初でした。
私よりも父が夢中になり、よく親子で釣りに行ったものでした。
後に私は釣具メーカーに勤めるほどになりましたが、遂に父の技を越えることができませんでしたね。
まあ、何気ない風景しか眼には入らないはずなのですが、そういった思い出の風景が私の脳裏には次々に浮かんでくるのでした。
かつて蔦の細道の登り口には茶畑が広がっていて、登り口を見つけることができなかった私は、農作業をしている人に聞いたことを思い出しました。
でも、現在、そんな農地はまったくありませんでした。道の駅の造成で潰してしまったのでしょうね。
蔦の細道は平安時代の東海道の峠道。
在原業平の『伊勢物語』の中に出てくることで有名ですね。
膝の角度に注意しながら一歩一歩ゆっくり歩きましたが、20分ちょっとで峠に至りました。
今日はポットにマレーシア・サバ州産の熱いサバ・ティを淹れてきました。
至福の時間です。
峠は日差しがありましたが、西風がちょっと寒いので、5分ほどで岡部側へ下りました。
途中、猫石がありました。
これも見たかった物のひとつ。
化け猫伝説の元になった石です。
江戸時代の歌舞伎の演目のひとつに『独道中五十三駅』(ひとりたびごじゅうさんつぎ)というものがあり、尾上菊五郎が演じていたそうです。
その四幕に「鞠子 猫石怪異の場」という場面があるのだそうです。
『独道中五十三駅』のストーリーは良く知りませんが、『東海道中膝栗毛』と『東海道四谷怪談』が組み合わさったようなモチーフらしいです。
富士講やお伊勢参りといった庶民の旅行ブームだった江戸時代に、旅行と怪談を組み合わせたストーリーは人気があったのではないかと思います。
でも、静岡の人でも猫石と化け猫の話はほとんど知らないのではないでしょうか。
単なる登山道の静岡市側と違い、岡部側は石畳で古道っぽく整備されていました。
これが岡部側の登り口
蔦の細道公園の地図看板を見て、今回のコースを確認していたら・・・
「ニャ~」
あれ、猫の声がしたような・・・しかも、けだるい
「ニャ~~~」
おおお、猫の鳴き声だ。
まさか、伝説の化け猫???
いらっしゃいました。
看板の真下に。
そんな、うらめしそうな顔をするなよ。
今日は何も食べ物を持っていません。ごめんね、何もないんだよ。
しかし、猫を捨てたのは人間です。化けた猫に呪われても仕方ありませんね。
辺りは霜柱が立つほどの寒さ。
猫ちゃん大丈夫でしょうか。
豊臣秀吉が小田原遠征の際に整備した旧東海道を登り返し、
宇津ノ谷の集落へ。
この先の蕎麦店は大混雑。渋滞が起きていました。
大混雑がわかっているのに大晦日に蕎麦屋へ行く人の気がしれません。
何かの御利益があるというものならいざ知らず、元々の由来を調べても、
勤務時間が終わった後の大掃除(時間外労働)のお駄賃として簡単に出せて安上がりの食べ物としてお蕎麦が選ばれたというだけ。
論理性を重要視する我々バルカン人には、地球人がクルマを連ねてお蕎麦屋に並ぶ風習が理解できません(笑)
私は道の駅の食堂(天神屋)でお昼にしました。
ネーミングに惹かれ「びっくりぎょう天丼」。
注文が入ってから揚げているのでちょっと時間はかかりますが、サクサクで意外と美味しかったです。
帰りは楽チンでした。
NHKの番組で自転車旅行をしている火野正平の名言通りです。
齢50を過ぎて、体は故障だらけ、体力も下り坂、サーフィンの技術も下り坂。でもこうして生きたいように生きていれば楽しくてしょうがありません。
『人生、下り坂、最高!』
世間一般では大掃除とか、お正月前の買い出しとか、せわしなく動いているのでしょうが、
そんなものに合わせているほど私は暇じゃない。
ゴミの収集が終わった後で大掃除なんかするべきじゃないし、
お正月だからって、料理を用意する必然性は何もない。
ということで、波が期待できない大晦日を有効に過ごすには何をすると良いかと考えた結果がこれです。
朝から自転車に乗って丸子にやってきました。
痛めたヒザのリハビリです。
この1年間、膝痛のため自転車にはほとんど乗れず、通勤も自転車から電車に変えました。
医師の診断と療法士の薦めでリハビリの筋トレを始め、少しづつ良くなってきたので自転車を復活させました。
そこで、今日は着るものに凝っているのです。
見た目、超地味ですが、私の持っている服の中では最も高額な衣類で固めているのです。
今日着ている服で一番安いのがユニクロのプレミアム・ダウンベスト。
下着はFinetrakの吸水ゼロで汗をサイフォンのようにミッドレイヤーに排出する機能性下着。
その上に膝の動きを矯正するワコールのC-WX
Tシャツはホグロフスのクライマテック。
ミッドレイヤーはPhoenixの極薄フリース。
パンツはイギリスのberghausのストレッチ。
アウターはモンベルのULシェル。
ノースフェイスのソックスにゴアテックスの手袋。
でもやっぱ、見た目が地味だなあ(^_^;)
道の駅宇津ノ谷(下り線)に自転車を置き、蔦の細道へ。
実は、蔦の細道は高校生の頃、一人で登りに来て以来40年ぶりくらいなのです。
その時も自転車で登り口まで来ました。
自転車や徒歩で昔来た場所を歩くのは、たいへん脳の活性を上げることだと気づきました。
旧道を走っている時、昔、父に連れられクルマでよく来ていた事を思い出しました。
国道沿いには何軒ものドライブイン(食堂)があり、日曜日のお昼を食べに来ていた事を思い出しました。
また、釣り堀がありましたね。
ダンスのチャンピオンでエナメルの靴しか履かない絵にかいたようなシティボーイだった父が釣りを始めたきっかけは、私が小学校1年の時に学校のプールでフナ釣り大会がおこなわれたことでした。
知り合いの釣具屋さんで5本繋ぎの竹の釣り竿を買って駿府城のお堀へ釣りに行ったのが最初でした。
私よりも父が夢中になり、よく親子で釣りに行ったものでした。
後に私は釣具メーカーに勤めるほどになりましたが、遂に父の技を越えることができませんでしたね。
まあ、何気ない風景しか眼には入らないはずなのですが、そういった思い出の風景が私の脳裏には次々に浮かんでくるのでした。
かつて蔦の細道の登り口には茶畑が広がっていて、登り口を見つけることができなかった私は、農作業をしている人に聞いたことを思い出しました。
でも、現在、そんな農地はまったくありませんでした。道の駅の造成で潰してしまったのでしょうね。
蔦の細道は平安時代の東海道の峠道。
在原業平の『伊勢物語』の中に出てくることで有名ですね。
膝の角度に注意しながら一歩一歩ゆっくり歩きましたが、20分ちょっとで峠に至りました。
今日はポットにマレーシア・サバ州産の熱いサバ・ティを淹れてきました。
至福の時間です。
峠は日差しがありましたが、西風がちょっと寒いので、5分ほどで岡部側へ下りました。
途中、猫石がありました。
これも見たかった物のひとつ。
化け猫伝説の元になった石です。
江戸時代の歌舞伎の演目のひとつに『独道中五十三駅』(ひとりたびごじゅうさんつぎ)というものがあり、尾上菊五郎が演じていたそうです。
その四幕に「鞠子 猫石怪異の場」という場面があるのだそうです。
『独道中五十三駅』のストーリーは良く知りませんが、『東海道中膝栗毛』と『東海道四谷怪談』が組み合わさったようなモチーフらしいです。
富士講やお伊勢参りといった庶民の旅行ブームだった江戸時代に、旅行と怪談を組み合わせたストーリーは人気があったのではないかと思います。
でも、静岡の人でも猫石と化け猫の話はほとんど知らないのではないでしょうか。
単なる登山道の静岡市側と違い、岡部側は石畳で古道っぽく整備されていました。
これが岡部側の登り口
蔦の細道公園の地図看板を見て、今回のコースを確認していたら・・・
「ニャ~」
あれ、猫の声がしたような・・・しかも、けだるい
「ニャ~~~」
おおお、猫の鳴き声だ。
まさか、伝説の化け猫???
いらっしゃいました。
看板の真下に。
そんな、うらめしそうな顔をするなよ。
今日は何も食べ物を持っていません。ごめんね、何もないんだよ。
しかし、猫を捨てたのは人間です。化けた猫に呪われても仕方ありませんね。
辺りは霜柱が立つほどの寒さ。
猫ちゃん大丈夫でしょうか。
豊臣秀吉が小田原遠征の際に整備した旧東海道を登り返し、
宇津ノ谷の集落へ。
この先の蕎麦店は大混雑。渋滞が起きていました。
大混雑がわかっているのに大晦日に蕎麦屋へ行く人の気がしれません。
何かの御利益があるというものならいざ知らず、元々の由来を調べても、
勤務時間が終わった後の大掃除(時間外労働)のお駄賃として簡単に出せて安上がりの食べ物としてお蕎麦が選ばれたというだけ。
論理性を重要視する我々バルカン人には、地球人がクルマを連ねてお蕎麦屋に並ぶ風習が理解できません(笑)
私は道の駅の食堂(天神屋)でお昼にしました。
ネーミングに惹かれ「びっくりぎょう天丼」。
注文が入ってから揚げているのでちょっと時間はかかりますが、サクサクで意外と美味しかったです。
帰りは楽チンでした。
NHKの番組で自転車旅行をしている火野正平の名言通りです。
齢50を過ぎて、体は故障だらけ、体力も下り坂、サーフィンの技術も下り坂。でもこうして生きたいように生きていれば楽しくてしょうがありません。
『人生、下り坂、最高!』
SURF 遠州灘 10月31日(木)
SURF 駿河湾内 10月24日(木)・遠州灘 25日(金)
SURF 遠州灘 10月10日(木)
SURF 駿河湾内 10月8日(火)
SURF 遠州灘 10月7日(月)
SURF 駿河湾内 10月2日(水)
SURF 駿河湾内 10月24日(木)・遠州灘 25日(金)
SURF 遠州灘 10月10日(木)
SURF 駿河湾内 10月8日(火)
SURF 遠州灘 10月7日(月)
SURF 駿河湾内 10月2日(水)
この記事へのコメント
今年も楽しいセッション、ありがとうございましたm(_ _)m
来年も楽しいブログ、楽しみにしてます^_^
ではでは、良いお年を。
来年も楽しいブログ、楽しみにしてます^_^
ではでは、良いお年を。
Posted by AIR FORCE at 2013年12月31日 16:47
AIR FORCE
いつも見ていただいてありがとうございます。
宮崎はいい波のようで羨ましいです。
そのうちに磐田のどなたかに便乗して行っちゃいそうな気がします。
来年もよろしくお願いします。
いつも見ていただいてありがとうございます。
宮崎はいい波のようで羨ましいです。
そのうちに磐田のどなたかに便乗して行っちゃいそうな気がします。
来年もよろしくお願いします。
Posted by エディ タチカワ at 2013年12月31日 17:06
便乗隊員No.2
Posted by JETTER IWAMOTO at 2013年12月31日 19:07
今日は鹿島にて乗り納め。帰りにコスモスさんに寄りオリジナル珈琲をtake away
今日お逢いできるかもと思ってましたが波サイズがロングが限界でしたね(笑)
珈琲美味しかったです。
また来年お逢いできることを楽しみにしています。
今日お逢いできるかもと思ってましたが波サイズがロングが限界でしたね(笑)
珈琲美味しかったです。
また来年お逢いできることを楽しみにしています。
Posted by プンプコ at 2013年12月31日 20:41
JETTER IWAMOTOさん
先ずは、そそのかし隊結成してそそのかしましょう。
先ずは、そそのかし隊結成してそそのかしましょう。
Posted by エディ タチカワ at 2013年12月31日 21:09
プンプコさん
いつもありがとうございます。
鹿島に入ったのですね。
コスモス・ブレンドは究極に雑味がなく美味しいコーヒーですね。
私は明日、磐田へ初日の出サーフィンの予定。
実に生まれて初めての初日の出サーフィンです。
そこに行けば必ず仲間がいる場所があるというのは幸せな事です。
来年は是非一緒に波乗りしましょう。
いつもありがとうございます。
鹿島に入ったのですね。
コスモス・ブレンドは究極に雑味がなく美味しいコーヒーですね。
私は明日、磐田へ初日の出サーフィンの予定。
実に生まれて初めての初日の出サーフィンです。
そこに行けば必ず仲間がいる場所があるというのは幸せな事です。
来年は是非一緒に波乗りしましょう。
Posted by エディ タチカワ at 2013年12月31日 21:21
ところどころの毒舌は今年も健在でお願いします(笑)
私も火野正平さんの『下り坂、最高!』っていう言葉が大好きです。
そろそろ私も下り坂のお年頃ですが、今年も仲良く遊んでください(爆)
私も火野正平さんの『下り坂、最高!』っていう言葉が大好きです。
そろそろ私も下り坂のお年頃ですが、今年も仲良く遊んでください(爆)
Posted by じゃすみん at 2014年01月03日 14:12
じゃすみんさん
毒舌ですか?
当たり障りのない事ばかり書いてツマンねえなオレって思ってるんですが・・・。
「どうせ先がないんで」といいかげんなこと言ってる高田順次さんを少しは見習いたいなと思います。
じゃすみんさんのお歳ではまだ「思春期のはじめごろ」くらいではないですか。
ロミュラン人の寿命は200年くらいと聞いておりますので。
今年も遊んでくださいまし。次にお会いできるのは新年会ですかね。
毒舌ですか?
当たり障りのない事ばかり書いてツマンねえなオレって思ってるんですが・・・。
「どうせ先がないんで」といいかげんなこと言ってる高田順次さんを少しは見習いたいなと思います。
じゃすみんさんのお歳ではまだ「思春期のはじめごろ」くらいではないですか。
ロミュラン人の寿命は200年くらいと聞いておりますので。
今年も遊んでくださいまし。次にお会いできるのは新年会ですかね。
Posted by エディ タチカワ at 2014年01月03日 16:37