来たよ！いい波

3月20日　トリップ9日目　アチェ8日目

バンダアチェの日々も残り3日となりました。
今朝は風邪の具合もかなり改善したので暗いうちからの出撃。

宿を出る時はようやく空の色が少し変わってくるくらいでしたが、ビーチに出たら薄明るくなってきて、波が確認できました。
無風面ツルでどのポイントも素晴らしいブレイクでした。
私は3日前に早朝の貸切サーフィンを満喫できたタカノリポイントを目指しました。
夢よ、もう一度です。

沖にパドルアウトする途中で、後ろから一人サーファーが来るのが判りました。
1本目を乗り終えたところでそのサーファーがポイントに到着したので挨拶しようとしたら、どうやら日本人っぽい。
こんにちはと挨拶しましたが、明らかに日本から来ているトラベラーではないなと思ったので、「もしかして、タカノリさんですか」と聞いてみました。

やはり、このポイントの名前になっているタカノリさんご本人でした。

先ほど私が乗ったような波を平然と見送ったので、その波に乗らせてもらいました。
いい感じに掘れながら快速でブレイクしていくいい波でした。
満足して沖に戻ろうとしたら、



一際大きな、フェイスが張ってくる波にタカノリさんがテイクオフするところでした。
ボトムに降りず、そのままレールをセットしてチューブを抜けて行きました。
なるほど、そういう事だったのか。

15年前からここを訪れ続け、ローカルの誰もが知っているサーファー。
タカノリさんとタカノリポイントで2人だけで波乗りができるのは感激です。
波待ちの間、いろいろとお話をしました。

そうそう、ロンガ村のサーファーの間で風邪が流行っているのだそうです。
タカノリさんも数日前まで風邪をひいていたのだとか。



日の出の写真を撮れて大満足。夜明けは美しいものです。
この写真を撮るために今朝はポケットに防水カメラを入れていたのですが、
私の初のウォーターショットがタカノリさんのチューブライドになるとは。



その後もタカノリさんはバレルを抜け続けていました。
メンタワイ諸島でボートトリップの仕事をしているというだけあって、やはり上手い。波を知り尽くしています。

私もタカノリさんが乗ったセットの次の波を狙ってバレル狙い。
今日も潰されたり、入りきれなかったり。

そのうちにタカノリさんが、
「あ、これこれ」ってさりげなく狙うべき波を教えてくれ、
何とかバレルをメイクすることができました。
その後、人が続々と入ってくるのが見えたので1時間弱の至福の時間に終止符を打つことにしました。
シアワセな時間は良い思い出のうちに切り上げましょう。

OZゲストハウスに戻りました。全景はこんな感じ。



左側が客室4部屋、右側が、ダイニングとリビング。
OM　Tourが「お湯は出ませんがシャワーはあります」と言っていたシャワーは



コレです（笑）シャワー室があるのかと思っていました。
ワイルドでしょう。



よく見ると柱は椰子の木。
板の製材から建築までムクリスさんたちの手作りの部分がほとんどだそうです。
部屋の床の隙間から地面が見えますし、隣の部屋との壁も隙間だらけ。
誰かが廊下を歩くと、ベッドまで揺れが伝わるので、初日は地震がきたのかとびっくりしました。カップルで泊まるのは無理かな。そんな宿ですが、ワイルドな環境を楽しめる人には快適です。



ダイニングはこんな感じでテラスのようになっていて窓も何もありません。



食事はこんな感じです。
周りにはウシやヒツジが放牧されているわけですから、
ちょっと目を離すとコーヒーの中でハエが溺れていたりしています。
やはりワイルドなのが楽しいという人向きのデスティネーションですね。



食事時になると必ず現れる美人の子ネコちゃん。
どこの家の飼い猫なのか、はたまたノラなのか誰も知りません。

そんなのどか過ぎるロンガ村、最高にゆるゆるになれますよ。