2013年02月07日

サーフボードの適正浮力は・・・

スリランカに限ったことではありませんが、海外でサーフィンをする時に感じることがあります。
それは、海外のサーフポイントで日本のサーファーが良い波を取れていないことです。

乗ってしまえば上手いサーファーが多いのですが、肝心の良い波はみんな外国人やローカルが乗っていきます。
リーフブレイクに不慣れなサーファーが多いこともあるかもしれませんが、ヒッカドゥワのメインリーフでアウトからいい波に乗っている日本人サーファーをほとんど見られませんでした。

サーフボードの適正浮力は・・・

先ず言えるのはパドリングの力の差。
ラインナップで周りを見ると、ヘラクレスみたいな体格の白人サーファーと、
全く贅肉のない均整のとれた筋肉質のカラダのローカルサーファーに囲まれていることに気づきます。

そして、サーフボード。エアを飛んでくるようなエキスパートは浮力のないボードですが、
飛べない中級レベルのサーファーはサーフボードの長さや厚みで優位性を確保しています。
日本人は中級レベルでもペラペラのショートボードに乗るのが常識なので、海外での競争に勝てないのです。

日本国内なら周りもみんなパドル力が強くないので、薄く浮力のないエキスパート用のボードでも普通に波が取れます。
でも、海外では波に乗る前のパドリングで負けてしまっているのです。
今回、一番良い波が入りライトニングボルトを使った朝も、実は同じポイントに日本人サーファーが何人か入っていました。技のキレを見る限り私よりも上手い若いサーファーたちでしたが、インサイドのこぼれ波を拾うのみで、誰もアウトには出てきませんでした。
私がインサイドまで乗っていくと「いい波乗ってましたね」と話しかけてきました。

海外の波で外国人サーファーと対等に競うには
パドリング力を強化すること、ボードを大きくすることの二つが必要だと思います。

私は同世代のサーファーと比べればパドル力は強いほうだと思います。
私は今JJ Rocketfishに乗っていますが、日本での標準的なフィッシュボードの長さは5'10"くらいだと思います。でも、私がパドル力に自信があるにもかかわらず6'2"という長くて浮力のあるボードを選んでいるのは海外の波で競い負けないためなのです。

一般的な日本人サーファーのサーフボード(ショートボード)選びは日本国内では通用するものの、海外では浮力が少なすぎると感じています。
それを裏付けてくれるデータがありました。

サーフボードの適正浮力は・・・

オーストラリアの新素材ボードで評価の高いFIREWIREのサイトに
ボリューム・カリキュレーターというサイトがあります。

サーフボードの適正浮力は・・・

右側に
あなたのスキルは ビギナー(初心者)、インターミディエイト(中級者)、アドバンス(上級者)、というように選択肢があります。
私の場合、エアは飛べないので国際的に見たらインターミディエイトでしょう。

あなたのフィットネス(体力)は プア、アベレージ、エクセレント、
私の場合は国際的に見たらギリギリでアベレージくらいでしょうか。

年齢は5歳刻み表示になっているので55になります。

体重は70kg。
日本人の標準的な体格だと思います。

計算で出てきた適正浮力の数値は最低で43リットル、最大で48リットルと出ました。

この浮力に合う製品が35種類掲示されました。その中の平均的なものがこちら。

サーフボードの適正浮力は・・・

何と、パフォーマンス系なら6'10~7'1という普通では日本ではまず売っていない長いボード。
フィッシュ系では6'0"~6'2"という長さです。

海外の一般サーファーはこういったボードを持ち込んでいて、
それと競って波を取らないといけないことを知っておくべきだと思います。

それを基準としているので
私のサーフボードは日本の平均からすると「変わったサーフボードを使う」と思われています。
ちなみにライトニングボルトのレトロミニガンのサイズは7'2" x 21" x 2.75
カリキュレーターで表示されたパフォーマンスボードのサイズとかなり近い数値です。

皆さんも、一度VOLUME CALCULATORを試してみたらいかがでしょうか。


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Posted by エディ タチカワ at 20:37│Comments(6)サーフィン
この記事へのコメント
うわーなんという偶然。
昨日このサイトでチェックしたばかりです。

ちなみにぼくの場合はかなりボリュームのあるボードがチョイスされました。
次はどーしようかなー と。
こういう悩みは楽しいんですよね。
Posted by Nagase at 2013年02月07日 22:24
Nagaseさん

偶然ですね。シンクロ二シティでしょうか。
厚いボードもフィッシュに乗ってみると軽快なアクションができるし、
厚いシングルフィンも別の乗り味があって面白いものです。
日本では厚く長いボードを馬鹿にする傾向がありますが、
プロ用のボードを持っていても波が取れずに上達しない人が多いですからね。
楽しく乗れるのが一番です。
乗って楽しめるボードを見つけてください。
Posted by エディ タチカワエディ タチカワ at 2013年02月07日 23:24
板の浮力について、考えていて、このブログに辿り着きました。
自分もある程度板に浮力があったほうがいいと考えています。
firewireのボード計算も使用してみましたが、このスペックだと、ドルフィンできないんじゃないじゃなー?
とも思ってしまうのですが、実体験としてはどうなのでしょうか?
何かヒントがあれば教えてください。
Posted by ヤマモト at 2013年10月20日 07:42
ヤマモトさん

コメントありがとうございます。
ドルフィンは「慣れ」ですね。
ロングボードの人たちはロングでもドルフィンしてますし、
私も7ft.のミニノーズライダー(50ℓ以上)でドルフィン(完璧ではありませんが)できるようになりました。
ドルフィンの基本通りやればできると思いますが、
ワイドノーズの場合はショートボードの時よりも前の方を掴んで体重をかけることと、テールをしっかりとつま先で押し込むことがコツでしょうか。

それよりも、ショートボードの乗り方ですと、パワーのある波でボードを押さえこめるかどうかが問題になると思います。
私の場合も6'6のシングルフィンは抑え込むコツを掴むまでは
「前のボードよりスピード出てないよ」と指摘されました。
ショードボードの乗り方がフィットするのは6’3くらいまでの長さでしょうか。
Posted by エディ タチカワエディ タチカワ at 2013年10月20日 20:08
アドバイスありがとうございます。
自分の板は6.6でボリュームは48リットルあります。
体重が90キロなのでちょうどいいと思っていたのですが肩くらいのサイズになると、ドルフィンがきつくてもう少し板のボリュームを落とそうかと考えていましたが。
ドルフィンが上手くできていないというところには、着目していませんでした。
もう少しこの板をお沈められるように頑張ってみます。
ありがとうございます!
Posted by ヤマモト at 2013年10月21日 14:18
ヤマモトさん

私はオーバーフロートのボードが好きで、
余裕のあるテイクオフで余裕を持って乗るのが大好きです。
日本の普通の波では浮力が大きいのは絶対に有利です。
楽しんでくださいね。
Posted by エディ タチカワエディ タチカワ at 2013年10月21日 20:58
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