2020年01月01日

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

年末は近年なかったほどのんびりスケジュールでした。
前回ブログの12月26日(金)のまっちゃんとのご機嫌のサーフィンの後、土日は海を避けましたが、30日(月)は平日なので海に出かけたのです。
26日と同じ場所に行きましたが、20人以上のサーファーが腰~腹の波の上に浮かんでいてガッカリ。やはり年末年始のお休みは混雑が避けられないと悟りました。結局、ローカルさんたちと情報交換しただけで海には入らずに帰りました。混んでいる海に無理して入ることはやはりやめようと思いました。

さて、新年の元旦。何をしようかと考えました。
サーフィンに行くのをやめたおかげで年末はたっぷり時間ができたので「遠州灘」に関する民俗学的な文献を読み漁ることができました。
その中に御前崎の駒形神社の正月神事について興味深い記述を見つけ、御前崎に行くことも考えました。
ただそれはもう少し深く考えてみようということで、決行を決めたのが竜爪山に登ることでした。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

海も神社の初詣も混雑します。そこで思いついたのが山です。
正月は1年のスタート。ふさわしい山は何処かと考え導き出した答えは『竜爪山』
静岡市を代表するお馴染みの山ですが、象徴的な山でもあります。

1964年の東京オリンピックの年に私は小学校1年生でした。
子供が非常に少なかった街中で育った私は家が商店だったせいもあり親とスポーツをすることも無く、ひ弱な少年でした。
そんな子供だった私を見かねた母は私を山登りに連れて行くようになりました。
谷津山から始まり俵峰などに登った後、小学2年の時に最後に登った山が竜爪山でした。
その後、小学校の友達と何度も登り、私の冒険の舞台でもありました。
高校時代に平山から登ったのが多分最後だったでしょう。
私の高校は冬になるとこの山の穂積神社までの往復約20kmを走る『竜爪マラソン』が恒例の行事でした。

さて、今日は平山から登りたかったのですが、出発が遅かったので穂積神社までクルマで登り、最後の急登だけにしました。
しっかりお参りをして、11時45分に出発。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

初めて来た小学2年の時はまだここに社が建っていました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

急登の登山道も昔とは全く変わって整備されていました。
しかし、登りのしんどさは変わりません。
地面を見ながらゆっくりと登り始めると、忘れ去っていた昔の記憶がどんどん湧き出したのに驚きました。
長いこと会っていない昔の友人たちが目の前にいるかの如く鮮明に脳裏に現れてきます。
冬のある日、竜爪山の頂上に雪が積もったのを見た私は木材でソリを作り、それを担いで十河君とこの道を登ったよな。
あの時はスニーカーしか履くものが無かったから雪でズルズル滑って四つん這いになって登ったよな。でも手袋がびしょ濡れで冷たかったナ。コータローと来た時は下の沢に自転車のハンドルが落ちていて、必死になって崖を下り取りに行ったな。
そんな普段は忘れ去っていた記憶がどんどん出てきて、極めて鮮明な映像として脳裏に浮かぶのでした。
脳内の深い場所に仕舞い込まれた古い記憶が、急登で呼吸と体温が上がることとこの場所に来たということで開放された感じです。
自分でもびっくりするほど細かな記憶が蘇ってくるのでした。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

かつてこの断崖はその上を左に上がっていく道になっていて雪でズルズル滑った時はたいへん恐ろしかった記憶があります。
今では右側に巻き道ができていました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

ところどころに眺望が開けるようになり

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

やがて尾根筋に出ました。ここの温度計は0℃を指していました。
この尾根は真富士山→竜爪山→賤機山→浅間神社→駿府城 と繋がる風水で言うところの『竜の道』です。
いつか真富士山から駿府城までの駿府の竜の道を歩きたいと思っています。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

薬師岳北展望地から真富士山方面を観ましたが。残念ながら富士山は雲の中でした。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

12時45分。穂積神社を出発して丁度1時間で文珠岳(竜爪山)に到着しました。
気温0℃ですから汗をかかないようにゆっくりと歩いてきました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

頂上から南を観ると、御前崎まではっきり見えました。
そんな遠くまで見えるとは思ってもいませんでした。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

標高は1041m。穂積神社が700mほどなので、約300mの登りです。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

今年最初のブログなので、ご挨拶も兼ねて自撮り写真を載せておきます。
10年以上前に買ったノースフェイスのパーカは7年ぶりくらいに着てみました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。
2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

お腹が空いたので軽いランチタイム。
頂上には1組の登山客がいましたが、お湯が沸くころには下山していき、頂上も貸し切りになりました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

清水方面は港が良く見えました。
珈琲を飲みながら、暖かい陽だまりの頂上でゆっくり景色を眺めました。
そういえば、急登の歩きが終わった頃から昔の記憶はあまり現れないようになっていました。
記憶映像が脳内で再生されていた時間は景色があまり見えていなかったように感じます。こうして何も考えずゆっくり景色を眺めていると改めて良い景色だなと思えました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

JAMSTECの地球深部探査船「ちきゅう」はやっぱり巨大ですね。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

御前崎の眺めをもういちど瞼に焼き付け
珈琲を2杯飲んで、下ることにしました。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

下りは急なので下半身にかなりのGがかかります。
膝を痛めないように下りもゆっくり歩きました。
かなり脚の筋肉を使います。サーフィンのために優れたトレーニングになります。

トレーニングはスポーツクラブでもできますが、やはり質的に違いがあるでしょう。
自然の道を下ると地面は木の根っこや滑りやすいぬかるみ、ぐらつく石もあります。足を載せた瞬間にぐらついてよろけることもあります。そこでバランスを戻すためにはカラダの様々な筋肉を動員し適切に使わなくてはなりません。ジムで何キロのウェイトを上げ下げしようとそれだけではサーフィンに必要な瞬間的なリカバリー能力は養えないのです。
地面の状態を目で見てどこに足を置けば良いかを決めるのも瞬時に行わなくてはなりません。木の根でも濡れているか乾いているか表面の質はどうか判断しなくては一歩を踏み出すことができないのです。判断を間違えば滑って転倒、最悪転落ということにもなりかねません。

気持ちの良い野外で、自然のトラップをかいくぐり歩くことはやはり優れたトレーニングだと思います。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

穂積神社に戻ると社務所の人達も帰宅の時間でした。
気持ち良い時間が過ごせました。海もよいけどやっぱり山も良いですね。
難易度の高い岩峰に挑戦するなんてことには興味ありませんが、大自然に囲まれて気持ち良く体を動かし、脳の細胞を活発に動かし、美味しいものを食べたり飲んだりするのは最高ですね。

2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。

山も海も同じように自分のフィールドにしていきたいと思います。


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