2020年12月21日
SURF & 南伊豆ワーケーションツアー 12月15日・16日・17日 伊豆4泊5日の旅(後半)
12月15日(火) 弓ヶ浜へ
下田市柿崎の貸別荘Sea Shell Marine Houseをチェックアウトして下田駅前の東急でちょっと買い物をしました。

弓ヶ浜へ着いたのは集合時間の少し前だったので、クルマなら2~3分の隣の逢ヶ浜(おうがはま)へ行ってみました。
弓ヶ浜は波穏やかなきれいな砂浜で海水浴に最適なビーチですが、こちらは岩場で海水の透明度が高く、魚も多いのでシュノーケリングに適したビーチです。

港にも行ってみました。

靑野川沿いの岸壁に懐かしいダイビングボートが係留されていました。

かなり以前の事ですが、ダイビングをやっていた頃、これに乗って神子元島へ潜りに行ったことがあります。神子元島周辺の海域は潮流が強く、泳いでも流されてしまうので、流れに身を任せダイビングボートで追いかけてもらうというドリフトダイビングとなります。ハンマーヘッドの群泳が有名ですが、その時は見られませんでした。しかし、ものすごい数の魚とダイナミックな地形は今でも瞼に浮かびます。

弓ヶ浜の国民宿舎の南側の駐車場に集合しました。
公認ジオガイドの佐野さんと伊豆バスの北田さんと合流しました。
実は、このお二方と妻は以前からの知り合い。
佐野さんは公認ジオガイドの一期生で、松崎の老舗旅館『御宿しんしま』のご主人。
北田さんは松崎を拠点とする伊豆バスのスタッフ。北田さんは都会から伊豆へ移り住んできた方で高校の時にロサンゼルス留学の経験もあり、妻は彼女を高く評価しているのです。
さて、参加者は我々以外にも東京からの人達が予約で入っていて満席だったようなのですが、このところのコロナ感染者の急増で東京からの人達はみなキャンセルとなったようで我々夫婦だけということになりました。
先ずは腹ごしらえと言うことで、

弓ヶ浜の青木サザエ店へ。
こちらは一見、観光地のお土産屋兼食堂に見えてしまいますが、伊豆の旅館やホテルを始め東京、関東・東海地区へも出荷している卸問屋なのです。南伊豆には大きな畜養場を持っているほどで、クーラーボックスを持ってサザエやアワビを買いに来る旅館の人も来ていました。

用意していただいたランチは『S級サザエ定食』2300円。
新鮮な(当然ですが)お刺身とサザエの刺身、柔らかな魚のフライも付いています。みそ汁もお出したっぷりで美味しかったです。

これがS級サザエです。普通のサザエと比べあきらかに大きいです。
これは神子元島周辺でしか獲れないサザエなのだとジオガイドの佐野さんが教えてくれました。
暖かくプランクトン豊富で常に速い潮流で多様な生物の宝庫、神子元島だからこそのサザエなのでしょう。

しかし、これだけ新鮮で、高品質で、ボリュームたっぷりなのですが、このリーズナブルなお値段。人気店なのは当然ですね。

この後、先に今回の宿であるヴィラ弓ヶ浜にチェックインし、その後ジオガイドの佐野さんの案内で近くの逢ヶ浜へ移動しました。
この荒々しい岩の風景はやはり火山の痕跡です。

ジオガイドの佐野さんが柱状節理について解説してくれました。

逢ヶ浜の外れにある放射状の柱状節理の露頭
海底の地中深くから岩盤に貫入してきたマグマがここで止まって固まった先端部であるためこのように放射状に亀裂が入っています。
後光がさしているみたいでしょ。

波打ち際に転がっていたこの丸っこい柱状の石は、この沖の岩の島に続いていたマグマが固まってできた柱状節理の山が海の波で破壊され、その破片も波に洗われ角が丸くなったもののようです。海岸の石ころもかつての海底火山から始まるこの場所の変遷を知る鍵になっているのですね。ジオガイドの佐野さんのお話はとても興味深いものでした。
次は伊豆バスのハイエースに乗って子浦へ。
本来なら石廊崎へ行く予定だったようなのですが、私たちが昨年石廊崎を訪れていることを知り、変更してくれたのでした。


子浦港から日和山遊歩道を5分程度歩くと

三十三観音です。ここは初めて来ました。こんな場所があることすら知らなかったです。
海底火山の噴出物が侵食でえぐられてできた崖のくぼ地に、「三十三観音」と呼ばれる石仏群が安置されています。「三十三観音」の背後に見られる地層の中には、火山噴出物が急激に冷やされた際にできる岩がたくさん入っていています。これで海底火山の噴火で作られた地層であることがわかるとのことです。窪地の天井に大小の岩石がくっついているように見え、今にもガラガラと落ちてきそうな感じがします。
ここまでの遊歩道の周りは、魚付林として保護されてきたウバメガシの群落です。厚く硬くつるつるの葉は塩分に強いのだそうです。

湾の向こう側は妻良の集落。
去年の秋、ぽとんさんとサンソンさんとシーカヤックで子浦港から妻良側の洞窟巡りをしたことが思い出されます。
あの時の海の青さにも感動しました。南伊豆の海は特別に美しいですね。

次に向かったのは入間の海蔵寺。
なんと江戸時代の末期の将軍徳川家茂が滞在したことがあるお寺だそうです。
徳川家茂は、NHK大河ドラマ『篤姫』で、堺正人が演じた篤姫の旦那さんですね。
何故、こんな小さな漁村に徳川将軍が来たのかと言うと、今日も西風が強く下田白浜沖には貨物船が何隻も風待ちで投錨していましたが、将軍の船も強風にあいこの入間で風待ちをしたようです。

2時間ほどのジオガイドツアーを終え、宿に帰りました。
今回のジオガイドは毎週のように伊豆を訪れ、あちこち巡っている私にも初めて知るものばかりでした。
ジオパークとは単なる「地形公園」と思われがちですが、地学だけでなく、歴史・民族・宗教・生物学他、広範囲にわたるものを紹介するツーリズムで、地元の人々の生活を豊かにしていこうという活動なのだと佐野さんが言っておられました。その土地を知るための基本としても興味を持っておくべきことだと感じました。

ヴィラ弓ヶ浜は急斜面の森の中に建っているので、ツリーハウスのようにも見えます。スターウォーズの6話に出てくるイウォーク族の樹上集落のように見えます。雰囲気抜群です。

登り口の左手に建つのは新築された多目的に使えるスペース。
ここはワーケーションのためのワーキングスペースとして利用できます。

くねくねと階段を登っていくと2泊する部屋に到着。
2階建ての1階が玄関とトイレとバスルーム。
2階がリビングキッチンと6畳間と8畳間。

リビングは南向きなので1日中陽が射して暖房要らずの暖かさ。
正面に弓ヶ浜の湾がキラキラ光っていました。

リビング前のテラスはこんな感じ。

暖かく、気持ち良いのでここでブログを書くことにしました。

伊豆バスの北田さんが話していた「星空スイッチ」はベランダの端にありました。
ここは弓ヶ浜の集落から離れていて夜空の星の観察に適した場所。この「星空スイッチ」を入れると照明が消えて、星空が見やすくなるというスイッチなのです。

陽が沈んでいくのをビールを飲みながら眺める静かな時間が流れていきます。

妻はと言うと、ワーキングスペースでお仕事。

一見すると山奥のような自然豊かな環境ですが、Wi-Fi環境もフロントやワーキングスペースだけでなく部屋やベランダでも整っていますし、弓ヶ浜の集落も近く、意外と便利な場所なのです。
12月16日(水)
今日も風が強いうえ、海にも連日入っているので早朝サーフィンはやめて、朝はゆっくり起きました。
午前10時にツアースタッフの佐野さんと北田さんが迎えに来たので、妻は打ち合わせのために一緒に出掛けていきました。
私は、一応波チェックに行ってみることにしました。

白浜海岸。風はオフショアで小波。サーファーが1人入っていましたが、入りたくなるような波ではありません。

沖の風待ちの貨物船は8隻に増えていました。
多々戸浜にも行ってみました。サーファーは10人以上入っていましたが、サイドショアの風で入りたくなるような波ではありません。
さて、どうしようかと海を見ていて、思い出したことがあったので弓ヶ浜に戻ることにしました。

弓ヶ浜のビーチ売店とトイレがある休憩所の猫たち。この子たちと遊ぶことにしたのです。

猫エサを食べるのを横に座って見ていたら、1匹が私の膝の上に乗ってきました。

私の膝の上で、この環境でぬくぬくとして寝てしまいました。素晴らしき環境です。
でも、いつまでもそうはしていられませんので降ろそうと思ったら、爪立てて降りたがりません。
来る人来る人の膝に乗っかって暖をとっているのでしょうね。
ヴィラ弓ヶ浜に戻り、ひと風呂浴びました。暖かい湯気の中は幸せですね。

妻も帰ってきましたが、ワーキングスペースで北田さんと再び意見交換会。

その床下スペースはレンタルボードなどの置き場になっています。
ボードのレンタルもしているそうです。

夜のヴィラ弓ヶ浜。
この夜は逢ヶ浜まで星を見に行きました。人工の光は沖の神子元島灯台の光だけ。
満天の星に寒さを忘れて見入ってしまいました。
12月17日(木)SURF多々戸浜
4泊5日の伊豆トリップも最終日。
朝は夜明け前に多々戸浜に出掛けました。

風の影響が少なくなり、この旅で一番良い波でした。
大急ぎで着替えてエントリー。今朝は2番乗りでした。



波が良いので次々に人が入ってきて増えていくので、今日も短時間全集中で次々に乗り、早々に満足できたのでウェットスーツのまま弓ヶ浜に帰りました。

10時に伊豆バスの北田さんが妻を迎えに来てチェックアウト。
ヴィラ弓ヶ浜のオーナーにも入ってもらい記念写真を撮りました。
快適なヴィラでした。特に妻は樹上生活みたいな雰囲気を気に入ったようです。
妻は北田さんと南伊豆町役場の担当者と打ち合わせに行くので、私はひとりクルマで南に下りました。

一昨日ジオガイドの佐野さんと来ましたが強風のため歩くのを諦めたユウスゲ公園です。
風は吹いていましたが、それほど強くはなかったので、丘の上まで歩いてみました。

こんな写真台があったので、

独りですが、お約束なので、撮っておきました(笑)

この木はほぼ地面と水平に伸びています。いかに強い風が吹く場所なのか想像できますね。


この広々とした丘にユウスゲが咲く7~8月に来てみたいです。


ユウスゲ公園から200m先にある あいあい岬の駐車場に移動しました。
この景色も大好きな景色の一つなのです。

千畳敷のある岬の岸壁が見事な大迫力です。

そして、もう一つの絶景がヒリゾ浜。以前から一度行ってみたかったのですが、今や有名になり過ぎて大混雑するようなので行くことはもう無いかな。石廊崎の観光船も風向きによってはヒリゾ浜を通ります。

県道16号線沿いにはアロエの畑が散見されます。今や赤い花盛りです。

南伊豆南部をぐるりと回って、下加茂の南伊豆町役場に到着しました。
南伊豆町は小さな町ですが、移住やワーケーション誘致に力を入れているようで、しっかりした案内パンフレットや宿泊施設、職業情報もありました。
妻はまだ町役場で打ち合わせ中のようなので、私は先に道の駅 湯の花へ。

松崎でお世話になっている中原さんも言っていましたが、ここの農林水産物直売所は良い野菜が種類も豊富で安く手に入ります。
妻と北田さんに合流出来たので、レタスやクレソン、ルッコラにトマトなどいっぱい買物をしました。

名物のこちらも1個お試しで買っておきました。

最後にもう一カ所寄っていくことにしました。ここも私がまだ行ったことが無かった場所です。
国道136号線から左に入りクルマがやっと通れるクネクネ道を十数分登ったり下ったりしてたどり着いたのが

吉田海岸です。

その荒々しく迫力満点の大岩壁はカウアイ島のナ・パリ・コーストのよう(行ったことないけど(笑)
海の美しさ、その色は南伊豆でもナンバーワンだと伊豆バスの北田さんもイチ押しの海岸です。
観光MAPを見ると、石廊崎から中木・入間・吉田・妻良を経て子浦まで続くハイキングコースがあるようです。
これは日本のカララウ・トレイル(ナ・パリ・コースト)かもしれません。ぜひ踏破してみたいなと思いました。

吉田の集落から少し離れて白鳥神社があります。そこにある県文化財指定のビャクシンの大樹。

白鳥神社の社
風の弱い、良い季節に絶対に再訪したい場所でした。

下加茂温泉から妻良トンネルのある分水嶺までの国道136号線はだらだらと緩やかに登る地形です。トンネルを越えて西側は急に切り立った地形になります。これは南東から移動してくる地球のプレートが駿河湾に向け沈み込み続けている証拠なのだそうです。伊豆の西海岸はジワジワと沈んでいるのですね。だからこそ生まれたこのダイナミックな火山が生んだ地形。見どころも学ぶところもいっぱいです。

妻良に下る道の途中で子浦の蛇下りと呼ばれる岸壁が見えました。
巨大な蛇が岸壁を横切るような形に見えるため名付けられました。
これも海底に溜まった火山灰の地層をマグマが上昇してきた痕跡です。
蛇はマグマの冷えたものです。近くで見ると柱状節理になっているのがわかるそうです。
これも近くで見てみたいなと思いました。
今回の南伊豆の旅。
サーフィンに適したビーチが少ないので、下田ほど来る機会がなかった南伊豆ですが、様々な特徴を持った魅力的な土地があり、隣接する下田や松崎の町と人もエリアに考えると本当に多様な魅力が見えてきました。
『南伊豆』その名前から来るイメージも魅力的で、生き方、働き方の価値観が変わってくると、本当に良い場所になると思いました。
下田市柿崎の貸別荘Sea Shell Marine Houseをチェックアウトして下田駅前の東急でちょっと買い物をしました。

弓ヶ浜へ着いたのは集合時間の少し前だったので、クルマなら2~3分の隣の逢ヶ浜(おうがはま)へ行ってみました。
弓ヶ浜は波穏やかなきれいな砂浜で海水浴に最適なビーチですが、こちらは岩場で海水の透明度が高く、魚も多いのでシュノーケリングに適したビーチです。

港にも行ってみました。

靑野川沿いの岸壁に懐かしいダイビングボートが係留されていました。

かなり以前の事ですが、ダイビングをやっていた頃、これに乗って神子元島へ潜りに行ったことがあります。神子元島周辺の海域は潮流が強く、泳いでも流されてしまうので、流れに身を任せダイビングボートで追いかけてもらうというドリフトダイビングとなります。ハンマーヘッドの群泳が有名ですが、その時は見られませんでした。しかし、ものすごい数の魚とダイナミックな地形は今でも瞼に浮かびます。

弓ヶ浜の国民宿舎の南側の駐車場に集合しました。
公認ジオガイドの佐野さんと伊豆バスの北田さんと合流しました。
実は、このお二方と妻は以前からの知り合い。
佐野さんは公認ジオガイドの一期生で、松崎の老舗旅館『御宿しんしま』のご主人。
北田さんは松崎を拠点とする伊豆バスのスタッフ。北田さんは都会から伊豆へ移り住んできた方で高校の時にロサンゼルス留学の経験もあり、妻は彼女を高く評価しているのです。
さて、参加者は我々以外にも東京からの人達が予約で入っていて満席だったようなのですが、このところのコロナ感染者の急増で東京からの人達はみなキャンセルとなったようで我々夫婦だけということになりました。
先ずは腹ごしらえと言うことで、

弓ヶ浜の青木サザエ店へ。
こちらは一見、観光地のお土産屋兼食堂に見えてしまいますが、伊豆の旅館やホテルを始め東京、関東・東海地区へも出荷している卸問屋なのです。南伊豆には大きな畜養場を持っているほどで、クーラーボックスを持ってサザエやアワビを買いに来る旅館の人も来ていました。

用意していただいたランチは『S級サザエ定食』2300円。
新鮮な(当然ですが)お刺身とサザエの刺身、柔らかな魚のフライも付いています。みそ汁もお出したっぷりで美味しかったです。

これがS級サザエです。普通のサザエと比べあきらかに大きいです。
これは神子元島周辺でしか獲れないサザエなのだとジオガイドの佐野さんが教えてくれました。
暖かくプランクトン豊富で常に速い潮流で多様な生物の宝庫、神子元島だからこそのサザエなのでしょう。

しかし、これだけ新鮮で、高品質で、ボリュームたっぷりなのですが、このリーズナブルなお値段。人気店なのは当然ですね。

この後、先に今回の宿であるヴィラ弓ヶ浜にチェックインし、その後ジオガイドの佐野さんの案内で近くの逢ヶ浜へ移動しました。
この荒々しい岩の風景はやはり火山の痕跡です。

ジオガイドの佐野さんが柱状節理について解説してくれました。

逢ヶ浜の外れにある放射状の柱状節理の露頭
海底の地中深くから岩盤に貫入してきたマグマがここで止まって固まった先端部であるためこのように放射状に亀裂が入っています。
後光がさしているみたいでしょ。

波打ち際に転がっていたこの丸っこい柱状の石は、この沖の岩の島に続いていたマグマが固まってできた柱状節理の山が海の波で破壊され、その破片も波に洗われ角が丸くなったもののようです。海岸の石ころもかつての海底火山から始まるこの場所の変遷を知る鍵になっているのですね。ジオガイドの佐野さんのお話はとても興味深いものでした。
次は伊豆バスのハイエースに乗って子浦へ。
本来なら石廊崎へ行く予定だったようなのですが、私たちが昨年石廊崎を訪れていることを知り、変更してくれたのでした。


子浦港から日和山遊歩道を5分程度歩くと

三十三観音です。ここは初めて来ました。こんな場所があることすら知らなかったです。
海底火山の噴出物が侵食でえぐられてできた崖のくぼ地に、「三十三観音」と呼ばれる石仏群が安置されています。「三十三観音」の背後に見られる地層の中には、火山噴出物が急激に冷やされた際にできる岩がたくさん入っていています。これで海底火山の噴火で作られた地層であることがわかるとのことです。窪地の天井に大小の岩石がくっついているように見え、今にもガラガラと落ちてきそうな感じがします。
ここまでの遊歩道の周りは、魚付林として保護されてきたウバメガシの群落です。厚く硬くつるつるの葉は塩分に強いのだそうです。

湾の向こう側は妻良の集落。
去年の秋、ぽとんさんとサンソンさんとシーカヤックで子浦港から妻良側の洞窟巡りをしたことが思い出されます。
あの時の海の青さにも感動しました。南伊豆の海は特別に美しいですね。

次に向かったのは入間の海蔵寺。
なんと江戸時代の末期の将軍徳川家茂が滞在したことがあるお寺だそうです。
徳川家茂は、NHK大河ドラマ『篤姫』で、堺正人が演じた篤姫の旦那さんですね。
何故、こんな小さな漁村に徳川将軍が来たのかと言うと、今日も西風が強く下田白浜沖には貨物船が何隻も風待ちで投錨していましたが、将軍の船も強風にあいこの入間で風待ちをしたようです。

2時間ほどのジオガイドツアーを終え、宿に帰りました。
今回のジオガイドは毎週のように伊豆を訪れ、あちこち巡っている私にも初めて知るものばかりでした。
ジオパークとは単なる「地形公園」と思われがちですが、地学だけでなく、歴史・民族・宗教・生物学他、広範囲にわたるものを紹介するツーリズムで、地元の人々の生活を豊かにしていこうという活動なのだと佐野さんが言っておられました。その土地を知るための基本としても興味を持っておくべきことだと感じました。

ヴィラ弓ヶ浜は急斜面の森の中に建っているので、ツリーハウスのようにも見えます。スターウォーズの6話に出てくるイウォーク族の樹上集落のように見えます。雰囲気抜群です。

登り口の左手に建つのは新築された多目的に使えるスペース。
ここはワーケーションのためのワーキングスペースとして利用できます。

くねくねと階段を登っていくと2泊する部屋に到着。
2階建ての1階が玄関とトイレとバスルーム。
2階がリビングキッチンと6畳間と8畳間。

リビングは南向きなので1日中陽が射して暖房要らずの暖かさ。
正面に弓ヶ浜の湾がキラキラ光っていました。

リビング前のテラスはこんな感じ。

暖かく、気持ち良いのでここでブログを書くことにしました。

伊豆バスの北田さんが話していた「星空スイッチ」はベランダの端にありました。
ここは弓ヶ浜の集落から離れていて夜空の星の観察に適した場所。この「星空スイッチ」を入れると照明が消えて、星空が見やすくなるというスイッチなのです。

陽が沈んでいくのをビールを飲みながら眺める静かな時間が流れていきます。

妻はと言うと、ワーキングスペースでお仕事。

一見すると山奥のような自然豊かな環境ですが、Wi-Fi環境もフロントやワーキングスペースだけでなく部屋やベランダでも整っていますし、弓ヶ浜の集落も近く、意外と便利な場所なのです。
12月16日(水)
今日も風が強いうえ、海にも連日入っているので早朝サーフィンはやめて、朝はゆっくり起きました。
午前10時にツアースタッフの佐野さんと北田さんが迎えに来たので、妻は打ち合わせのために一緒に出掛けていきました。
私は、一応波チェックに行ってみることにしました。

白浜海岸。風はオフショアで小波。サーファーが1人入っていましたが、入りたくなるような波ではありません。

沖の風待ちの貨物船は8隻に増えていました。
多々戸浜にも行ってみました。サーファーは10人以上入っていましたが、サイドショアの風で入りたくなるような波ではありません。
さて、どうしようかと海を見ていて、思い出したことがあったので弓ヶ浜に戻ることにしました。

弓ヶ浜のビーチ売店とトイレがある休憩所の猫たち。この子たちと遊ぶことにしたのです。

猫エサを食べるのを横に座って見ていたら、1匹が私の膝の上に乗ってきました。

私の膝の上で、この環境でぬくぬくとして寝てしまいました。素晴らしき環境です。
でも、いつまでもそうはしていられませんので降ろそうと思ったら、爪立てて降りたがりません。
来る人来る人の膝に乗っかって暖をとっているのでしょうね。
ヴィラ弓ヶ浜に戻り、ひと風呂浴びました。暖かい湯気の中は幸せですね。

妻も帰ってきましたが、ワーキングスペースで北田さんと再び意見交換会。

その床下スペースはレンタルボードなどの置き場になっています。
ボードのレンタルもしているそうです。

夜のヴィラ弓ヶ浜。
この夜は逢ヶ浜まで星を見に行きました。人工の光は沖の神子元島灯台の光だけ。
満天の星に寒さを忘れて見入ってしまいました。
12月17日(木)SURF多々戸浜
4泊5日の伊豆トリップも最終日。
朝は夜明け前に多々戸浜に出掛けました。

風の影響が少なくなり、この旅で一番良い波でした。
大急ぎで着替えてエントリー。今朝は2番乗りでした。



波が良いので次々に人が入ってきて増えていくので、今日も短時間全集中で次々に乗り、早々に満足できたのでウェットスーツのまま弓ヶ浜に帰りました。

10時に伊豆バスの北田さんが妻を迎えに来てチェックアウト。
ヴィラ弓ヶ浜のオーナーにも入ってもらい記念写真を撮りました。
快適なヴィラでした。特に妻は樹上生活みたいな雰囲気を気に入ったようです。
妻は北田さんと南伊豆町役場の担当者と打ち合わせに行くので、私はひとりクルマで南に下りました。

一昨日ジオガイドの佐野さんと来ましたが強風のため歩くのを諦めたユウスゲ公園です。
風は吹いていましたが、それほど強くはなかったので、丘の上まで歩いてみました。

こんな写真台があったので、

独りですが、お約束なので、撮っておきました(笑)

この木はほぼ地面と水平に伸びています。いかに強い風が吹く場所なのか想像できますね。


この広々とした丘にユウスゲが咲く7~8月に来てみたいです。


ユウスゲ公園から200m先にある あいあい岬の駐車場に移動しました。
この景色も大好きな景色の一つなのです。

千畳敷のある岬の岸壁が見事な大迫力です。

そして、もう一つの絶景がヒリゾ浜。以前から一度行ってみたかったのですが、今や有名になり過ぎて大混雑するようなので行くことはもう無いかな。石廊崎の観光船も風向きによってはヒリゾ浜を通ります。

県道16号線沿いにはアロエの畑が散見されます。今や赤い花盛りです。

南伊豆南部をぐるりと回って、下加茂の南伊豆町役場に到着しました。
南伊豆町は小さな町ですが、移住やワーケーション誘致に力を入れているようで、しっかりした案内パンフレットや宿泊施設、職業情報もありました。
妻はまだ町役場で打ち合わせ中のようなので、私は先に道の駅 湯の花へ。

松崎でお世話になっている中原さんも言っていましたが、ここの農林水産物直売所は良い野菜が種類も豊富で安く手に入ります。
妻と北田さんに合流出来たので、レタスやクレソン、ルッコラにトマトなどいっぱい買物をしました。

名物のこちらも1個お試しで買っておきました。

最後にもう一カ所寄っていくことにしました。ここも私がまだ行ったことが無かった場所です。
国道136号線から左に入りクルマがやっと通れるクネクネ道を十数分登ったり下ったりしてたどり着いたのが

吉田海岸です。

その荒々しく迫力満点の大岩壁はカウアイ島のナ・パリ・コーストのよう(行ったことないけど(笑)
海の美しさ、その色は南伊豆でもナンバーワンだと伊豆バスの北田さんもイチ押しの海岸です。
観光MAPを見ると、石廊崎から中木・入間・吉田・妻良を経て子浦まで続くハイキングコースがあるようです。
これは日本のカララウ・トレイル(ナ・パリ・コースト)かもしれません。ぜひ踏破してみたいなと思いました。

吉田の集落から少し離れて白鳥神社があります。そこにある県文化財指定のビャクシンの大樹。

白鳥神社の社
風の弱い、良い季節に絶対に再訪したい場所でした。

下加茂温泉から妻良トンネルのある分水嶺までの国道136号線はだらだらと緩やかに登る地形です。トンネルを越えて西側は急に切り立った地形になります。これは南東から移動してくる地球のプレートが駿河湾に向け沈み込み続けている証拠なのだそうです。伊豆の西海岸はジワジワと沈んでいるのですね。だからこそ生まれたこのダイナミックな火山が生んだ地形。見どころも学ぶところもいっぱいです。

妻良に下る道の途中で子浦の蛇下りと呼ばれる岸壁が見えました。
巨大な蛇が岸壁を横切るような形に見えるため名付けられました。
これも海底に溜まった火山灰の地層をマグマが上昇してきた痕跡です。
蛇はマグマの冷えたものです。近くで見ると柱状節理になっているのがわかるそうです。
これも近くで見てみたいなと思いました。
今回の南伊豆の旅。
サーフィンに適したビーチが少ないので、下田ほど来る機会がなかった南伊豆ですが、様々な特徴を持った魅力的な土地があり、隣接する下田や松崎の町と人もエリアに考えると本当に多様な魅力が見えてきました。
『南伊豆』その名前から来るイメージも魅力的で、生き方、働き方の価値観が変わってくると、本当に良い場所になると思いました。
SURF 遠州灘 5月13日(火)
SURF 駿河湾内 5月4日(日) Golden Week
SURF 駿河湾内 4月24日(木)・25日(金) べらぼう展
SURF 下田白浜 4月17日(木)
SURF 駿河湾内 4月14日(月)
SURF 駿河湾内 4月7日(月)
SURF 駿河湾内 5月4日(日) Golden Week
SURF 駿河湾内 4月24日(木)・25日(金) べらぼう展
SURF 下田白浜 4月17日(木)
SURF 駿河湾内 4月14日(月)
SURF 駿河湾内 4月7日(月)