2011年10月02日
2011年四国の旅 5日目
大岐の浜の宿「大岐マリン」はサーファーにとって絶景のロケーションでした。
ただし、波打ち際の至近距離にあるということは、波の音が凄いのです。
すぐ目の前でダブルオーバーのオンショアの波がブレイクしているのですから夜はかなりの波音です。
まだ真っ暗なうちに目が覚めました。外の気配が変化していると感じたからでした。窓を開けると風が止み靄が立ちこめていましたが、雲は無く空には驚くほどの満天の星。
1時間くらい星を眺め波の音を聞いていました。
やがて少しづつ明るくなってくると、波が落ち着いたブレイクになっていることがわかりました。

ここ大岐の浜でも波乗りはできますが、事前に地形が良いとの情報を貰っていたローカルポイントの入野メインに向かいました。

波をチェックすると、カタ~頭のパーフェクトに近い波が次々とブレイクしていました。みんなが待ち望んでいた良い波です。
入野メインにはローカルの建てた小屋や行政と契約して設置しローカルたちが水道代を負担しているローカル専用のシャワーなどがあるローカルポイント。

メインにはローカル中心に15名程度のサーファーがいました。
メイン右の沖出しの潮流に乗ってパドルアウトしましたが、よそ者の私としてはメインを避け、メインのラインナップの沖を通って左隣のピークに入るつもりでした。
そしたら丁度セットが入り沖にいた私だけがレギュラー側のブレイクに乗れる位置でしたのでいい波に乗れました。
バックサイド方向にはローカルが乗っていきました。

最初の1本からご機嫌なレギュラーに乗れました。
左のピークはビジターばかり4名。
好き放題に乗らせていただきました。
カタ~頭のこんな贅沢な機会はめったに無いことなので、ミスを恐れずにギリギリのリッピングを試すことができました。
2時間ほどしてメインに入っていたヒロがこちらのピークに来たので一緒に乗りましたが、ヒロがメインに移ろうと誘うのでメインのラインナップに混ぜてもらうことにしました。

ヒロが「あの人がここの会長」「この人が通称ヌシ」と言う風にラインナップのメンバーを教えてくれました。
その多くがN浦でも見かけた顔でした。
波数はとても多かったので、誰とも競わなくても何本も乗ることができました。本当にハッピーな波乗りでした。大満足でした。

ヒロの実家は元々は呉服屋で彼も長年呉服の営業をやっていました。彼には誰とでも気軽に話ができてすぐに親しくなれるという才能があって、多くの高知のローカルと知り合いなのです。私には最も欠けた才能です。
朝の波乗りだけでもうお腹いっぱいの状態でしたので波乗りは終了しました。
さて、このエリアで有名なものといったら四万十川です。

午後はこちらに来てみました。
四万十川と言えば日本を代表するような清流と言われてきました。
そこで、かねてよりチャレンジしたかったことがありました。

こちらのかわらっこという施設を訪れました。
こちらではカヤック・カヌー・ラフトなどの川下りのサービスとキャンプ場を経営しています。

川の旅についてはカヌーイストの野田知佑さんのエッセイが大好きでよく読んでいたことがあります。
今回は滔々と流れる四万十川の旅の風情を考えてオープンデッキのカナディアンカヌーを借りようと思いましたが、先日の台風の影響で川の水位が元に戻っていないのでカヤックの方が無難だとのアドバイスを受けました。

一人乗りのカヤックで川下りのツアーに参加することにしました。
今回、防水カメラを忘れてしまったので残念ながら川下りツアーの写真はありません。
9月末の平日午後ということでお客は我々2人だけ。このクルマで5km上流に連れて行ってもらいました。本来はここから3km下流に下るのですが、お客が少ないので上流に連れて行ってくれたのです。
出発地点の川原で、パドルの使い方や乗り降りのやり方などをインストラクターが解説してくれ、緩やかな流れの中で練習しながら川下りを開始しました。
緩やかな流れに見えましたが、自転車で下り坂を下るようなスピードと爽快さがありました。
沈の危険がある場所は1か所だけで初心者にも問題なく下れる2時間半ほどの川下り。
水面から見上げた清流四万十川の景色は格別でした。

途中のこの沈下橋のたもとでお茶タイム。
インストラクターの方のお話も話題が豊富で勉強になります。プロフェッショナルですね。
四万十川は日本を代表する清流の風景ということですが、秋の紅葉がほとんど無いとのことです。周りの山は深い緑に覆われてはいますが、植林による杉の人工林。酷い過疎化で耕作放棄地が増え竹林が急速に広がる暴走が起きています。
本来なら広葉樹に覆われ、秋は紅葉が見られなくてはいけないと思います。

50歳過ぎのオヤジ二人、アホですね。
5㎞の川下りを終え、かわらっこに到着。
川も素晴らしかったですし、カヌーも楽しかったです。
サーフィンをやっているとただ漕いでいくカヌーなんて退屈なのではないかと思っていましたが、風情もありオモシロかったです。
また川下りしたいです。

四万十市街(旧中村市)に戻り、観光施設のサンリバー四万十に行きました。
十数年前に来た時はここはかんぽの宿だった所です。その時はお風呂に寄りました。今は民営化に合わせ大型のお土産店、レストラン、立ち寄り湯の施設に変わりました。
遅めの昼食を兼ねたブランチ。

アオサ海苔とじゃこてんが載ったうどんを頂きました。
美味しかったです。
レストランも美味しく、売店の商品も豊富で魅力的な物も多く地元の並々ならぬ力の入れようと期待感を感じます。

その後、スーパーマーケットに寄り大岐の浜に戻りました。

今回の旅は明日が最終日。
最後の夜は好みの物をどっさり用意しました。

ヒロが密かに用意してくれた隠し玉は土佐Jiroll(土佐ジロール)。
土佐ジローとは土佐の地(ジ)鶏とロードアイランド産の鶏を掛け合わせた土佐のブランド鶏。
その卵を使ったロールケーキなのです。
カツオに清水サバ、土佐ジローに窪川豚、塩けんぴ、その他いろいろな商品を繰り出す観光高知。高知はパワフルです。坂本龍馬や土佐勤皇党の風土は生きているのですね。
今回の旅のパートナーのヒロとはハワイ留学時代のクラスメイト。
実はもう一人のロイという仲間がいたのです。
彼も日本人ですが、ハワイの女性と結婚し、東京に住んでいます。
今回の旅は31年前3人で行ったハワイ島(ビッグアイランド)の旅が原点になっているかもしれません。

キラウエア火山での写真です。左からヒロ・ロイ・エディです。
ホノルルからプロペラ機に乗って出かけたハワイ島。
当時はサーフボードのケースなんて発明される前で存在しなかったので、むき出しのままのサーフボードを飛行機にそのまま積んでくれたんです。
底抜けに楽しい旅でした。この時の楽しさはその後の人生で生きていく糧になっているように思います。
そのロイに電話を掛けてみました。何年ぶりでしょうか。
積もる話で長電話になりました。
長期帰国していた奥さんのNancyも日本に戻っていて話が弾みました。

Hilo Hotelにて。左からエディ・ヒロ・ロイです。
当時も今もアホさ加減は変わっていないようです。
ロイは新宿・渋谷に不動産を持つビルオーナー。
忙しく働き体を壊したりしていましたが、元気そうでした。
次回はこの3人でトリップに出たいですね。
そして今回の旅はいよいよ最終日を迎え、帰路につきます。
つづく
ただし、波打ち際の至近距離にあるということは、波の音が凄いのです。
すぐ目の前でダブルオーバーのオンショアの波がブレイクしているのですから夜はかなりの波音です。
まだ真っ暗なうちに目が覚めました。外の気配が変化していると感じたからでした。窓を開けると風が止み靄が立ちこめていましたが、雲は無く空には驚くほどの満天の星。
1時間くらい星を眺め波の音を聞いていました。
やがて少しづつ明るくなってくると、波が落ち着いたブレイクになっていることがわかりました。

ここ大岐の浜でも波乗りはできますが、事前に地形が良いとの情報を貰っていたローカルポイントの入野メインに向かいました。

波をチェックすると、カタ~頭のパーフェクトに近い波が次々とブレイクしていました。みんなが待ち望んでいた良い波です。
入野メインにはローカルの建てた小屋や行政と契約して設置しローカルたちが水道代を負担しているローカル専用のシャワーなどがあるローカルポイント。

メインにはローカル中心に15名程度のサーファーがいました。
メイン右の沖出しの潮流に乗ってパドルアウトしましたが、よそ者の私としてはメインを避け、メインのラインナップの沖を通って左隣のピークに入るつもりでした。
そしたら丁度セットが入り沖にいた私だけがレギュラー側のブレイクに乗れる位置でしたのでいい波に乗れました。
バックサイド方向にはローカルが乗っていきました。

最初の1本からご機嫌なレギュラーに乗れました。
左のピークはビジターばかり4名。
好き放題に乗らせていただきました。
カタ~頭のこんな贅沢な機会はめったに無いことなので、ミスを恐れずにギリギリのリッピングを試すことができました。
2時間ほどしてメインに入っていたヒロがこちらのピークに来たので一緒に乗りましたが、ヒロがメインに移ろうと誘うのでメインのラインナップに混ぜてもらうことにしました。

ヒロが「あの人がここの会長」「この人が通称ヌシ」と言う風にラインナップのメンバーを教えてくれました。
その多くがN浦でも見かけた顔でした。
波数はとても多かったので、誰とも競わなくても何本も乗ることができました。本当にハッピーな波乗りでした。大満足でした。

ヒロの実家は元々は呉服屋で彼も長年呉服の営業をやっていました。彼には誰とでも気軽に話ができてすぐに親しくなれるという才能があって、多くの高知のローカルと知り合いなのです。私には最も欠けた才能です。
朝の波乗りだけでもうお腹いっぱいの状態でしたので波乗りは終了しました。
さて、このエリアで有名なものといったら四万十川です。

午後はこちらに来てみました。
四万十川と言えば日本を代表するような清流と言われてきました。
そこで、かねてよりチャレンジしたかったことがありました。

こちらのかわらっこという施設を訪れました。
こちらではカヤック・カヌー・ラフトなどの川下りのサービスとキャンプ場を経営しています。

川の旅についてはカヌーイストの野田知佑さんのエッセイが大好きでよく読んでいたことがあります。
今回は滔々と流れる四万十川の旅の風情を考えてオープンデッキのカナディアンカヌーを借りようと思いましたが、先日の台風の影響で川の水位が元に戻っていないのでカヤックの方が無難だとのアドバイスを受けました。

一人乗りのカヤックで川下りのツアーに参加することにしました。
今回、防水カメラを忘れてしまったので残念ながら川下りツアーの写真はありません。
9月末の平日午後ということでお客は我々2人だけ。このクルマで5km上流に連れて行ってもらいました。本来はここから3km下流に下るのですが、お客が少ないので上流に連れて行ってくれたのです。
出発地点の川原で、パドルの使い方や乗り降りのやり方などをインストラクターが解説してくれ、緩やかな流れの中で練習しながら川下りを開始しました。
緩やかな流れに見えましたが、自転車で下り坂を下るようなスピードと爽快さがありました。
沈の危険がある場所は1か所だけで初心者にも問題なく下れる2時間半ほどの川下り。
水面から見上げた清流四万十川の景色は格別でした。

途中のこの沈下橋のたもとでお茶タイム。
インストラクターの方のお話も話題が豊富で勉強になります。プロフェッショナルですね。
四万十川は日本を代表する清流の風景ということですが、秋の紅葉がほとんど無いとのことです。周りの山は深い緑に覆われてはいますが、植林による杉の人工林。酷い過疎化で耕作放棄地が増え竹林が急速に広がる暴走が起きています。
本来なら広葉樹に覆われ、秋は紅葉が見られなくてはいけないと思います。

50歳過ぎのオヤジ二人、アホですね。
5㎞の川下りを終え、かわらっこに到着。
川も素晴らしかったですし、カヌーも楽しかったです。
サーフィンをやっているとただ漕いでいくカヌーなんて退屈なのではないかと思っていましたが、風情もありオモシロかったです。
また川下りしたいです。

四万十市街(旧中村市)に戻り、観光施設のサンリバー四万十に行きました。
十数年前に来た時はここはかんぽの宿だった所です。その時はお風呂に寄りました。今は民営化に合わせ大型のお土産店、レストラン、立ち寄り湯の施設に変わりました。
遅めの昼食を兼ねたブランチ。

アオサ海苔とじゃこてんが載ったうどんを頂きました。
美味しかったです。
レストランも美味しく、売店の商品も豊富で魅力的な物も多く地元の並々ならぬ力の入れようと期待感を感じます。

その後、スーパーマーケットに寄り大岐の浜に戻りました。

今回の旅は明日が最終日。
最後の夜は好みの物をどっさり用意しました。

ヒロが密かに用意してくれた隠し玉は土佐Jiroll(土佐ジロール)。
土佐ジローとは土佐の地(ジ)鶏とロードアイランド産の鶏を掛け合わせた土佐のブランド鶏。
その卵を使ったロールケーキなのです。
カツオに清水サバ、土佐ジローに窪川豚、塩けんぴ、その他いろいろな商品を繰り出す観光高知。高知はパワフルです。坂本龍馬や土佐勤皇党の風土は生きているのですね。
今回の旅のパートナーのヒロとはハワイ留学時代のクラスメイト。
実はもう一人のロイという仲間がいたのです。
彼も日本人ですが、ハワイの女性と結婚し、東京に住んでいます。
今回の旅は31年前3人で行ったハワイ島(ビッグアイランド)の旅が原点になっているかもしれません。

キラウエア火山での写真です。左からヒロ・ロイ・エディです。
ホノルルからプロペラ機に乗って出かけたハワイ島。
当時はサーフボードのケースなんて発明される前で存在しなかったので、むき出しのままのサーフボードを飛行機にそのまま積んでくれたんです。
底抜けに楽しい旅でした。この時の楽しさはその後の人生で生きていく糧になっているように思います。
そのロイに電話を掛けてみました。何年ぶりでしょうか。
積もる話で長電話になりました。
長期帰国していた奥さんのNancyも日本に戻っていて話が弾みました。

Hilo Hotelにて。左からエディ・ヒロ・ロイです。
当時も今もアホさ加減は変わっていないようです。
ロイは新宿・渋谷に不動産を持つビルオーナー。
忙しく働き体を壊したりしていましたが、元気そうでした。
次回はこの3人でトリップに出たいですね。
そして今回の旅はいよいよ最終日を迎え、帰路につきます。
つづく
SURF 遠州灘 5月13日(火)
SURF 駿河湾内 5月4日(日) Golden Week
SURF 駿河湾内 4月24日(木)・25日(金) べらぼう展
SURF 下田白浜 4月17日(木)
SURF 駿河湾内 4月14日(月)
SURF 駿河湾内 4月7日(月)
SURF 駿河湾内 5月4日(日) Golden Week
SURF 駿河湾内 4月24日(木)・25日(金) べらぼう展
SURF 下田白浜 4月17日(木)
SURF 駿河湾内 4月14日(月)
SURF 駿河湾内 4月7日(月)
Posted by エディ タチカワ at 06:00│Comments(3)
│サーフィン
この記事へのコメント
3月にお遍路で歩いたところをなつかしく思い出しています。3月22日に、同じ「大岐マリン」に宿泊しました。素晴らしいロケーションで、ハマグリ採りをしていました。裸足で砂浜を歩いた時の爽快感!伊豆に行ったことがあるというサーファーと話をし、エディさんを思いましたっけ。「サンリバー四万十」や同じ土佐清水のスーパーにも寄りました!次回はお遍路さんでなくじっくり訪れてみたいです。
Posted by ドキターAKI at 2011年10月02日 20:02
訂正:1年前の3月でした。早っ!
Posted by ドキターAKI at 2011年10月02日 20:03
ドキターAKIさん
コメントありがとうごいざいます。
AKIさんたちのお遍路さんは去年でしたか、早いですね。
優雅に海外のクルーズ船も楽しむAKIさん達も「大岐マリン」1泊素泊まり4000円に泊まられたのですね(笑)
今回も歩かれている方たちを何組も見かけました。
旅は日常にはない経験やいろいろな出会いもあり、勉強になりますね。
私もまた行って、ゆっくりいろいろなものを見たいと思います。
コメントありがとうごいざいます。
AKIさんたちのお遍路さんは去年でしたか、早いですね。
優雅に海外のクルーズ船も楽しむAKIさん達も「大岐マリン」1泊素泊まり4000円に泊まられたのですね(笑)
今回も歩かれている方たちを何組も見かけました。
旅は日常にはない経験やいろいろな出会いもあり、勉強になりますね。
私もまた行って、ゆっくりいろいろなものを見たいと思います。
Posted by エディ タチカワ
at 2011年10月03日 09:33
