2010年06月23日

チャレンジ・ザ・富士登山 第3回講座

先週の15日火曜日、トゥモローカレッジのチャレンジ・ザ・富士登山 3回目の講座を行いました。
また、20日日曜日には同じく2回目のハイキングで宝永山に行ってきました。

先ずは、15日夜に行われたレクチャーの3回目。
毎回、カリキュラムの内容を考え、教科書も1から作って行くので、準備の時間と労力は膨大です。
また、今回はメインとサブの2台のパソコンが同時に不具合を起こし、書きかけの教科書データが消失するというトラブルにも遭ってしまいました。

緊急事態なので、最近何冊も発売されている富士登山の本を講座で代用しようと思い、めぼしい本を何冊か買ってきました。
しかし、どれも満足のいく内容ではなく、やはり自分で書くことにしました。
そんな事に時間をとられてブログの更新がなかなかできない今日この頃です。

さて、今回の講座は富士登山で心配される体のコンディションの悪化を防ぐ方法がテーマでした。このあたりは、私の本業に一番近いテーマです。

チャレンジ・ザ・富士登山 第3回講座

まず、誰もが不安に感じるのが『高山病』です。
でも、富士山程度の高さの山なら高山病は簡単に予防できるんです。

「潜水病」は深海から急に浮上したりすると急激な気圧の変化によって発症するトラブルですね。
ところが「高山病」は気圧の変化とはほとんど関係がないのです。

レクチャーの最初に「さあ、今ここで高山病になる方法をお教えします。」と言って、デモンストレーションしてみました。

試しにハァハァと浅くできるだけ早く呼吸を続けてみてください。
どんどん苦しくなりますね。その結果、頭痛・めまい・吐き気などが生じます。それが高山病なのです。

『高山病』は血中酸素濃度が低下することで頭痛・めまい・吐き気などが発生する症候群です。ひどくなると高地脳浮腫や高地肺水腫を起こし死に至ることもあります。

ですから充分に酸素を取り込む呼吸法をすれば富士山クラスの山での高山病は防げるのです。
肺の中にたくさん酸素を取り込むには、大きく深呼吸することが有効です。ところが富士山に登る時、皆さん頑張りすぎてハァハァと早い呼吸で苦しそうに登ります。
そうなんです、自ら高山病になりやすい呼吸法になってしまうのです。

ゆっくり大きな呼吸ができるような「呼吸が苦しくならない速度」で歩くのがコツなのです。
頑張らないことが、『高山病』の最高の予防法なのです。



富士登山では経験者の6割以上が登りより下りがきつかったというアンケート結果があります。
その原因は膝の痛みです。長い距離を下るので、膝にかかる衝撃が蓄積して膝に大きな負担がかかり痛みが発生するのです。

それを防ぐために、膝の衝撃を和らげる歩き方のレクチャーをしました。

チャレンジ・ザ・富士登山 第3回講座

また、テーピングやサポーター、スポーツタイツで、膝の負担を和らげる方法なども紹介しました。

チャレンジ・ザ・富士登山 第3回講座

これはeしずおかブロガーさんでもあり、SBS学苑のテーピング講座でもおなじみのアクタさんニューハレ アクタ Vテープを実際に貼ってみたところです。
私も富士山で使ったことがありますが、とても手軽なので膝が不安な方は持って行くべきでしょう。

チャレンジ・ザ・富士登山 第3回講座

この日は雨が降っていたため屋外のノルディックウォーキングのかわりに、ビルの階段で脚の筋力を温存しながら登る方法と、膝の負担を軽減する下り方を実習していただきました。

第一回目では 富士登山の魅力とコース取りとプランニングでより安全で登り易い方法を紹介。
第二回目では 装備選びで簡単に安全に快適に登る方法を紹介。
第三回目では 体に負担を掛けずに歩く方法と知識を紹介しました。

最終の第四回目では 山小屋の常識や食べ物飲み物の摂りかた。実際の登山コースをシュミレートして何時何処で学んだ知識を活用していくのかを紹介していく予定です。

宝永山ハイキングの報告は明日ブログアップする予定です。


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Posted by エディ タチカワ at 17:30│Comments(0)富士登山
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