2009年08月17日

インサイトに乗るということ

昨年のガソリン価格高騰、その後のリーマンショック後の大不況。
そんな時代に低燃費で価格も安い新型ハイブリッドカーのインサイトが誕生し、私も買い替えました。

インサイトに乗るということ

もっともホンダはこの車に他の名前を付けるつもりだったらしいのですが、欧米の関係者の意見で2代目インサイトを名乗ることになったようです。
実は1999年欧米では、初代インサイトが初代プリウスよりも先に登場し、燃費でも勝っていたため最初のハイブリッドカーとしてのネームバリューが高かったのだそうです。

その後、実験車的な初代インサイトは消え、エコなイメージを前面に押し出したプリウスはハリウッドスター達に愛用され、新しい価値観のステータスシンボルとして北米で大ヒットし、今に至ります。
つまり、現在のハイブリッドカーの高いイメージを作ったのはプリウスの功績です。また、フォードも自社のハイブリッドカー・エスケープをハリウッドスター達に配り、オスカー受賞式に出席させたことも全米にテレビ中継されイメージアップにつながりました。

つまり、ハイブリッドカーは「エコロジーに配慮するインテリジェントな人が乗るクルマというイメージ」を植え付けることに成功したのです。
それが世界で100万台以上の販売につながっているのだと思います。

インサイトに乗るということ

さて、ハイブリッドカーは確かにガソリンの消費量が半分近くになりますが、果たしてそれが地球環境問題に直接的にどれだけ貢献するかは未知数だと思います。

地球環境問題の解決は人類にはしょせん不可能なものだと私は思っています。
環境問題は消費社会の大幅なダイエットが大前提として必要です。でもそんなことをしたら物は売れなくなり失業者が溢れ社会不安が増大します。
人間は、自分のダイエットだって殆どの人が全うできません。そんな人類に地球環境問題解決は無理でしょう。

でも、ダイエットに成功する人も大勢います。
それは、自分は他人よりも美しくなりたい、カッコ良くなりたい、健康になりたいという自分自身の一種のエゴ(egoism)が優先する人の場合でしょう。

エコ(ecology)も同じ発想でなくては成功しないと思います。いわば、エコ・カッコいい自分を演出したいというエゴがあるかどうかだと思います。

インサイトに乗るということ

プリウスやインサイトを選ぶ人の多くはエコ(ecology)だから選んだのではなく、減税でエコ(economy)だし、地球環境に貢献しているかのようなイメージを作り出すことができるという一種の見栄からなのではないでしょうか。

でも、それでも無意味にガソリン撒き散らして平気でいる人よりは少しは良いのかな。


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Posted by エディ タチカワ at 22:31│Comments(4)インサイト
この記事へのコメント
私は一昨日「ハイブリッコ車」を新車で購入しました。いわゆるチャリでして、エディーさんの記述にあるように’地球環境に貢献しているかのような’ブリッコできる’車’だと思います♪
でもエコの流れは一つのブームですし、建前としても配慮すればそれに越したことは無いと思います。
Posted by ドキターKAZ at 2009年08月18日 00:03
う~ん、頭が痛いお言葉・・・。
無意味にガソリン消費してあちこち徘徊しているライダーです。(^_^;)
エコな車にも買い換え出来ず、燃費の悪い車を大事に乗ってます。
Posted by naosukenaosuke at 2009年08月18日 08:40
ドキターKAZさん

チャリこそ本当のエコですよね。

地球のエコ(ecology)を考えて買い換えたと言えばカッコいいですが、
本当のところは燃費計算したらこっちに買い換えた方がエコ(economy)
だっただけなんですから。

まあ、何もしないよりはほんのちょっとだけ良いことかもしれないという程度です。
Posted by エディ タチカワエディ タチカワ at 2009年08月18日 12:41
naosukeさん

良いんですよ。バイクも充分にミニマムな乗り物だと思いますよ。
一人が移動するのに3000ccエンジンの2トンのクルマで移動している現実と比べればずっと優しいです。
それにハイブリッドカーは決してエコとは言えないかもしれません。希少金属や最新テクノロジー満載のプリウスなんかは、製造するための環境負荷が普通車の2倍とも言われていますから。

人生は楽しんだもの勝ちです。おおいに浪費しようではありませんか。
我々は種を存続させるためだけの働きアリではありませんから。
Posted by エディ タチカワエディ タチカワ at 2009年08月18日 12:52
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    コメント(4)