2007年04月08日

AED使用法の新ガイドライン

昨日、救急法講座の日記を書いたら、検索エンジンからのアクセスが増えていました。ちょっとびっくりです。いい加減なことは書けませんね(笑)

そんな訳で、今日は調子に乗ってAEDについてです。仕事はほどほどにしておきたいんですけどね。


2006年に救急法のガイドラインが変わったことは昨日書きましたね。

特にCPR(心肺蘇生法)のやり方が変った事が特徴でした。これまでに急速に配備が進んだAEDですが、実はこれを使った救急法も大幅に変わっているのです。
AED使用法の新ガイドライン
従来は電気ショックを行うとすぐに心電図の解析が始まり、心拍が戻れば後は観察をするだけでした。

しかし、新しい使用法のガイドラインでは、電気ショックを行ったら、すぐにCPRを開始します。その後2分毎に解析が行われ、その間だけ患者から離れますが、他の時間は全てCPRを行い続けることになりました。
つまり、AEDによる電気ショックだけでは充分とは言えず、CPRを続けて行うことが良い結果を得る方法だということなのです。
AED使用法の新ガイドライン
問題なのは、既に配備されたAEDを持つ施設の関係者などがそのことを知らず、以前の救急ガイドラインの訓練しか受けていないことです。もちろん旧ガイドラインの救急法でもやらないよりはやったほうが良いことは明白ですが、より効果の高い方法で対処できるように早急に訓練を受けるべきだと思います。

実は訓練と称して行われているメーカーの口頭説明を受けただけでは不十分なのです。

なぜなら実際に新ガイドラインでやってみるとかなり体力的に負担があるのです。つまり、救急車が来る前に救助者が疲れ果ててしまう恐れがあるのです。ですから複数の救助者が交代で手当てを行うというような連携プレイも実践的に訓練をしておく必要があると思います。

もっともAED自体にも問題があります。既に配備された物はほとんどが旧ガイドライン対応機種で、これから配備される機種は全て新ガイドライン対応なのです。

そう、早くどちらかに統一しないと、いざ緊急事態になって電源を入れた時に、
「訓練した内容と違う」ということになりかねないのです。

もっとも一番問題なのが、「AEDは簡単」「AEDがあれば助かる」というイメージが先行していて、AEDを持つほとんどの施設がこの事態を知らずに、配備時に簡単な訓練をした後は、ただ「そこに置いてある」だけになっていることだと思うのです。


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Posted by エディ タチカワ at 20:25│Comments(0)救急法
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