来たよ！いい波

今日はセカンド・ジョブの日です。

話題のセカンド・ライフとは関係ありません。
現実世界のお話です。

私は週に２日ほど市内の大型公共施設の警備のアルバイトをしています。（どこかはバレバレかな）

仕事をあえて２つ持つようにしています。理由は幾つもありますが、２つ仕事を持つべきと思ったのは、８年ほど前に見たあるテレビの経済番組がきっかけでした。

「ベルギーの奇跡」というタイトルの番組は、深刻な不況による大量の失業者の発生で社会不安に陥ったベルギーがどのようにして短期間に空前の好景気を生み出したかというテーマでした。
ベルギー政府は失業者対策として週当たりの労働時間を３０時間程度にまで下げてしまいました。失業は減りましたが、同時に正社員でも週３日位しか働けず、収入は激減してしまいました。

生活を守るため人々は副業を始めるしかありませんでした。コンピュータ技師は庭師に、学校の先生は競馬馬の厩舎に働きに行きました。でも、ほとんどの人が選んだセカンド・ジョブは「いつかやってみたかったこと」でもあったのです。起業したくても失敗のリスクを冒してまで安定収入を捨てることができなかったことが、その呪縛から放たれたのです。

２つの仕事を持つことは気分転換や新しい環境に触れることによる刺激で、人々の活動の活性を上げました。ＰＣの前に座りっぱなしで緊張し続ける仕事が体に良いわけありません。これが５日から３日に減りました。趣味の日曜大工の技術を生かした２日間の大工仕事で汗を流すことは心身にも良い結果をもたらしました。おかげで、本業の仕事の能率までも上がりました。

その他、インターネットの普及もそれに拍車をかけ、ネットショップなどに進出する人がドット増えました。（ドット・コムに掛けたつもり・・・寒いシャレですみません）

こうした起業ブームでベルギーの経済は驚異的なＶ字回復をしました。これが「ベルギーの奇跡」です。

こうしたことも私が２つの仕事をする理由のひとつになっています。

１つがダメでももう１つがあるから路頭に迷うリスクが減る。（精神的に楽です）
違う業種の人たちとの交流で人脈の幅が広がる。
違う業種で気分転換できるので長時間労働が苦に感じなくなる（飽きない）

幸いバイト先の会社が勤務日の希望を聞いてくれるのでラッキーな面もあります。
自営業になるとサラリーマン時代よりずっと長時間労働になります。朝起きてから寝るまで仕事ということもざらです。しかし、以前より圧倒的に波乗りに行く機会は増えました。

起業を目指したいが躊躇しているという人には、セカンド・ジョブを持つという選択肢もあるのです。