2011年07月14日
南アルプス 茶臼岳・上河内岳 登山記 その2
横窪沢小屋前でランチを済ませ、最後の登りに入りました。
残り2時間半の行程ですが、高低差はまだ半分も登っていないのです。
ひたすらきつい登りが続きます。
脚力を温存するためにノルディックポールへの依存度が高くなりました。
掌にポールのストラップが食い込みます。

へとへとです。
でも、着々と高度をあげているので木々の隙間から見える景色が少しづつ変化していくのがわかります。

これは大無限山。南アルプス深南部を代表する山。

上河内岳山頂も間近に見えてきました。

最大の難関を突破し、樺段に到着しました。
表情に安堵感が溢れます(笑)

登山道も緩やかな道となり、まもなく視界が開けてきました。
ブナなどの広葉樹に混じる天然の針葉樹の割合が増えて、なんとなくアルプスっぽい雰囲気になってきました。

そして、見えてきました茶臼小屋です。
ようやく到着しました。

小屋のある一角からは展望が開け東に青薙山から青笹山に繋がる崩壊地が見えます。

富士山も顔を出しました。梅雨の真っ最中にこれだけ見渡せることもラッキーでしょう。

今回の宿はこの茶臼小屋の一角を開放している冬季避難スペースを活用させていただきました。
真新しいきれいな建物で想像していた避難小屋のイメージとは全然違う快適なスペースでした。

あたりは森林限界を超えたアルプスらしい風景です。ハイジが出てきそうですね。
この日はテント泊が3組4名。
小屋利用は我々だけでした。

時間があればこの日のうちに茶臼岳山頂まで行って陽が沈むのを見ようかと思っていましたが、急に霧が発生し強い風が吹き始めたのであっさり中止してビールで乾杯となりました。
到着後、すぐに雪渓の雪解け水に漬けて、キンキンに冷やしてあったのでした。

ぽとんさんの提案で、早めの夕食・早めの就寝・早朝出発することに決め、早速夕食の支度です。
ここもぽとんシェフにお任せ。いつもありがとうございます。

メニューは山の定番のカレーです。
しかし、ただのカレーではありません。
野菜などは下ごしらえしてあり、早く火が通るように小さく切ってありました。
一番火が通りにくいお肉は、豚の角煮を使うという裏技で担いでくる燃料を節約していたのです。素晴らしい発想。
美味しくいただきました。
ビールとカレーでお腹がいっぱいになるとまだ夕方の6時前だと言うのに眠くなってきました。午前2時台から活動し、膨大なエネルギーを消費していますからね。
真っ暗になる前に寝袋に潜り込み、あっという間に寝てしまいました。

夜中にふと目が覚めたのでパルスオキシメーターで血中酸素飽和度を計測してみました。
健康な人が地上で計ると98%くらいになります。昨年の富士山の時、八合目(3170m)でビールを飲んだら頭痛で眠れなくなり、酸素飽和度を計ったら82%という完全な高山病状態だったことを思い出します。
今回は標高2400mですが、ビールの影響を調べてみたかったのです。
表示は90%でした。でも地上で救急車で運ばれる時、90%を下回ったら緊急酸素のマスクを装着されるというレベルです。
頭痛などの自覚症状はありませんが、高山による血中酸素濃度の低下は2400mでも発生するんですね。

さて、朝4時前に起きて朝食の準備をしました。
ぽとんさんの格好を見てわかると思いますが、寒かったのです。
この日の静岡市街は31℃。茶臼小屋は10℃以下です。真冬の寒さです。
私はダウンベストの上にダウンジャケットを羽織り、腰から下はダウンシュラフに入ったままでした。この暑い夏に最高の贅沢ですね。

朝食は昨日余分に炊いておいたご飯で暖かいお茶漬けと味噌汁です。体が暖まりました。
これなら後片付けも簡単です。ぽとんシェフのメニューは合理的でもあります。

食後のハミガキで外に出ると東の空が明るくなってきました。
さあ、頂上を目指して出発です。
2つの山の頂上に立つクライマックスは明日の最終話に続きます。
残り2時間半の行程ですが、高低差はまだ半分も登っていないのです。
ひたすらきつい登りが続きます。
脚力を温存するためにノルディックポールへの依存度が高くなりました。
掌にポールのストラップが食い込みます。

へとへとです。
でも、着々と高度をあげているので木々の隙間から見える景色が少しづつ変化していくのがわかります。

これは大無限山。南アルプス深南部を代表する山。

上河内岳山頂も間近に見えてきました。

最大の難関を突破し、樺段に到着しました。
表情に安堵感が溢れます(笑)

登山道も緩やかな道となり、まもなく視界が開けてきました。
ブナなどの広葉樹に混じる天然の針葉樹の割合が増えて、なんとなくアルプスっぽい雰囲気になってきました。

そして、見えてきました茶臼小屋です。
ようやく到着しました。

小屋のある一角からは展望が開け東に青薙山から青笹山に繋がる崩壊地が見えます。

富士山も顔を出しました。梅雨の真っ最中にこれだけ見渡せることもラッキーでしょう。

今回の宿はこの茶臼小屋の一角を開放している冬季避難スペースを活用させていただきました。
真新しいきれいな建物で想像していた避難小屋のイメージとは全然違う快適なスペースでした。

あたりは森林限界を超えたアルプスらしい風景です。ハイジが出てきそうですね。
この日はテント泊が3組4名。
小屋利用は我々だけでした。

時間があればこの日のうちに茶臼岳山頂まで行って陽が沈むのを見ようかと思っていましたが、急に霧が発生し強い風が吹き始めたのであっさり中止してビールで乾杯となりました。
到着後、すぐに雪渓の雪解け水に漬けて、キンキンに冷やしてあったのでした。

ぽとんさんの提案で、早めの夕食・早めの就寝・早朝出発することに決め、早速夕食の支度です。
ここもぽとんシェフにお任せ。いつもありがとうございます。

メニューは山の定番のカレーです。
しかし、ただのカレーではありません。
野菜などは下ごしらえしてあり、早く火が通るように小さく切ってありました。
一番火が通りにくいお肉は、豚の角煮を使うという裏技で担いでくる燃料を節約していたのです。素晴らしい発想。
美味しくいただきました。
ビールとカレーでお腹がいっぱいになるとまだ夕方の6時前だと言うのに眠くなってきました。午前2時台から活動し、膨大なエネルギーを消費していますからね。
真っ暗になる前に寝袋に潜り込み、あっという間に寝てしまいました。

夜中にふと目が覚めたのでパルスオキシメーターで血中酸素飽和度を計測してみました。
健康な人が地上で計ると98%くらいになります。昨年の富士山の時、八合目(3170m)でビールを飲んだら頭痛で眠れなくなり、酸素飽和度を計ったら82%という完全な高山病状態だったことを思い出します。
今回は標高2400mですが、ビールの影響を調べてみたかったのです。
表示は90%でした。でも地上で救急車で運ばれる時、90%を下回ったら緊急酸素のマスクを装着されるというレベルです。
頭痛などの自覚症状はありませんが、高山による血中酸素濃度の低下は2400mでも発生するんですね。

さて、朝4時前に起きて朝食の準備をしました。
ぽとんさんの格好を見てわかると思いますが、寒かったのです。
この日の静岡市街は31℃。茶臼小屋は10℃以下です。真冬の寒さです。
私はダウンベストの上にダウンジャケットを羽織り、腰から下はダウンシュラフに入ったままでした。この暑い夏に最高の贅沢ですね。

朝食は昨日余分に炊いておいたご飯で暖かいお茶漬けと味噌汁です。体が暖まりました。
これなら後片付けも簡単です。ぽとんシェフのメニューは合理的でもあります。

食後のハミガキで外に出ると東の空が明るくなってきました。
さあ、頂上を目指して出発です。
2つの山の頂上に立つクライマックスは明日の最終話に続きます。
粟ヶ岳ハイク 5月10日(金)
伊豆松崎・下田 森のおくりもの 8月30日~31日
コロナ疎開 1日目~3日目 3月14日~16日
2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。
3連休最終日は伊豆松崎でハイキング
井川de秋満喫の旅 11月10日~11日
伊豆松崎・下田 森のおくりもの 8月30日~31日
コロナ疎開 1日目~3日目 3月14日~16日
2020年1月1日 元旦は竜爪山へ。
3連休最終日は伊豆松崎でハイキング
井川de秋満喫の旅 11月10日~11日
Posted by エディ タチカワ at 18:46│Comments(0)
│アウトドア